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ひと文字綴り 萩原奈津子川柳句集

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第15回川柳文学賞  準賞受賞作品

萩原奈津子さんは、福岡県の川柳作家。
『女性が他の光を借りて輝く月であったのはその昔。「元始、女性は太陽であった」はずんずんと歩幅広き「青鞜」の平塚らいてう。そして福岡県川柳協会会長の要職にもある萩原奈津子もまた地力の太陽のごとく輝き続けなければならない』は序文を書いた梅崎流青氏。

『知識の高さ、勘の良さ、どの道に進まれてもリーダーの素質のある方を川柳会に捕らえることが出来たのはとてもラッキーなことでした。』と記したのは冨永紗智子氏。

『人生を重ねると思い出が増える。川柳を整理するとアルバムのように思い出も整理できる。すると今まで気づかなかった事にハッとさせられます。(中略)思い起こせば、退職をした十四年前、全く川柳と縁がなかった私に、川柳のイロハからご指導いただいた冨永紗智子先生との出会いがなければ、川柳の楽しみも苦しみも知らず、さぞかしボーっと生きていたでしょう』(著者あとがき)

句集から

追いかける夢に切手を貼り続け
B型の息B型になるシャボン玉
良い人を捜すゴリラに辿りつく
月だったか太陽だったか おんな

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