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島村美津子川柳集「花ばさみ」 2000年 編集工房円

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島村美津子川柳集「花ばさみ」 2000年 編集工房円

島村美津子の第2川柳句集、序文「少女のように」を時実新子が書いている。
黒川孤遊は著書『流花 女性川柳家伝』にて島村美津子を「鶴彬の闘いと新子のこころを引き継いで」と評しているが、本句集でも
  皮膚垂れた八月の手を知っている
  身を投げた女が海にとどかない
といった作品で伺うことができる。
また
  明るい方へゆきたがる影ついてゆく
  恥かいたことは忘れてすぐ眠る
  ぽーと汽笛ぽーと私 神戸かな
を読むと懐の深い女性であったことを想像させる。

魅かれたのは
  黙々とあなたはぬくい馬でした
  縞馬の縞しっかり死んでいく
  もう山も歩けなくなり山美しい

※ 中古本のため経年劣化によるスレ、キズ、ヨレはあります。そのあたりをご理解の上ご注文ください。

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