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河島いち子　川柳句集『樹の音』2003年　編集工房　円

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河島いち子　川柳句集『樹の音』2003年　編集工房　円

河島いち子は「川柳大学」の創立会員。
序文「父性の翼」を時実新子が書いている。

『震災がなくて、何事もなく時実新子の「川柳展望」がそのまま続いていたら、私はきっと単に時実新子を、遠くから羨望の目で見て投句を続けている、片想いのファンで終わっていたことでしょう。（略）とことが、震災の後「川柳大学」の創刊に立ち会わせていただけるという、思いもよらない僥倖が私に訪れたのです。私はもちろん二つ返事で仲間に入れていただきました。（あとがき）

　　破りたい約束もあり時計見る
　　どこで入れ替わったシーソーの相手
　　長い梅雨　人間ひとり処分する
　　手鏡の向こうは限りなく海だ
　　哀しいと星がたくさん見えてくる
　
※　中古本のため経年劣化によるスレ、キズ、ヨレはあります。そのあたりをご理解の上ご注文ください。(背表紙にやや染みあり）